問題を見つける力×問題を解決する力

問題発見力が育つと、問題解決力はさらに伸びていく。

私たちが生きている社会はたくさんの問題を抱えています。エネルギー問題、環境問題、食糧問題、人口問題・・・長い時間をかけて解決しなければならない問題ばかりです。だから未来を生きるみなさんには「問題を解決する力」が求められているのです。
静北は、教育に科学を取り入れることで学ぶ力を伸ばしてきました。科学とは、問題を解決するための力だと思う方もいるかもしれません。しかし実は〝科学的に考える〟ことで大きく伸びていくのは、問題を見つける力です。「問題を見つける力」が育てば、「問題を解決する力」は必ず伸びていきます。中高6年間の教育でこの力を引き出し、自分らしい生き方を見つけてほしいと思います。

意識が変わると、問題が見えてくる。

みなさんは2011年3月に起きた東日本大震災のことを覚えていますか。あの時から、日本は確かに変わりました。海という存在を気にかけるようになりました。電気のある生活を維持するためには多くの課題があることに気づきました。
震災を経験して、私たちの意識が変わったのです。今まであたりまえのように見えていた風景も、出来事も、意識が変わればそこに問題が見えてきます。問題が見えるようになると、それを解決するための方法を見つけたいと思うようになります。それが学びの原動力なのです。

自分とちがう考え方に出会うから、成長できる。

静岡北高等学校には、実に幅広い科・コースがあってたくさんの生徒が学んでいます。静岡北中学校の生徒も含めると、さらにたくさんの生徒がいます。教育活動を通じ、たくさんの先生との出会いや仲間との交流、さらに地域の人たちとの関わりがあり、たくさんの経験を積むことができます。
同じ体験をしてもそれぞれが異なる問題意識を持つ。同じ問題に取り組んでもそれぞれが異なる解決方法を見つける。自分とは異なるたくさんの考え方や価値観と出会って、人は成長していくことができます。こうした経験が、国際化が進む現代社会で問題を解決するために必要な力に変っていくのです。