世界トップレベルの科学に触れ、世界最先端の研究施設を訪問します。研究で実際に使われる機器を目の当たりにし、科学の力を肌で感じます。多くの研究者と交流することで自分の道について考える貴重な機会になります。

SSHスイス海外研修

[スイス海外研修背景]
平成18年度に名古屋大学理学部の仲介により、全米600校10万人の高校生が参加している素粒子物理学のプロジェクトである QuarkNet(クォークネット)に加入し、本校の科学部が測定、発信を実施してきた。この活動を通じて、Fermilab(フェルミ加速器研究所)との連携が活性化し、平成 20~22年度には、本校の生徒や教員が Fermilab を訪問し、研究者や現地の高校教員、高校生と研究交流を実施するなど、高校生の素粒子物理への関心を高める事例を構築してきた。その後はイタリアへと研修先を変更し、素粒子物理学の国際研究の舞台を垣間見る機会を創出してきた。スイスには、世界最大の加速器を有する欧州原子核研究機構(略称 CERN)が あり、昨年にはここで行われた実験によりヒッグス粒子が発見され、ノーベル物理学賞授賞に至った。このような最先端の研究現場を見学し、これまでの本校の海外科学研修の実績と融合させて素粒子物理学をより包括的に学んでいく。


訪問先:CERN(欧州原子核研究機構)
アインシュタインハウス・アインシュタインミュージアム/ベルリン大学・ベルン大学付属病院

CERN(欧州原子核研究機構)はスイスのジュネーヴ郊外でフランスとの国境地帯にある、世界最大規模の素粒子物理学の研究所です。CERNでは素粒子物理学について講義を受けるだけでなく、ヒッグス粒子の発見につながった実験が行われている検出器の1つであるATLASをはじめ、多くの施設を研究者とともに見学し、科学技術の影響や発展を直接感じることができました。また、最先端の研究所で多くの研究者と交流することで自分の将来について考えることができました。


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SSHイタリア海外研修

訪問先:グラサッソ国立研究所/フラスカッティ国立研究所/カポディモンテ天文観測所

ニュートリノを捉えるための巨大な検出器。
宇宙の謎が解き明かされようとしていた。イタリアのグランサッソ国立研究所。アペニン山脈で最も高い山塊に位置し、素粒子“ニュートリノ”の世界的研究拠点です。生徒たちはこの場所で、世界で活躍する科学者や各国の研究者と一緒に食事をし、議論を交わし、交流を深めながら最先端科学技術の研究現場を見学しました。宇宙の謎を解き明かすために、日本をはじめ各国が競争と協力の中で研究にしのぎを削っている様子を目の当たりにし、科学技術がもたらす影響について考えることができました。


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