静岡北中10期生 卒業証書授与式

2022年03月15日

3月15日(火)静岡北中学校第10期生の卒業式を行いました。感染症予防対策で、卒業生と保護者のみでの開催となりました。
また、参加できないご家族のために、Microsoft Teamsで式の様子を保護者にのみライブ配信して、家庭や仕事先でも見られるようにしました。在校生からの送辞も卒業生代表の答辞も素晴らしかったです。温かく、感動的な卒業式になりました。

送辞

厳しい冬の寒さもやわらぎ、春の暖かさを感じる季節になりました。このたび静岡北中学校を卒業される第十期生の皆様、ご卒業おめでとうございます。在校生を代表して、心よりお祝い申し上げます。
現在、新型コロナウイルスが流行し、世界の空気が暗く、重くなっています。しかし、そのような中でも、先輩方は、この静岡北中学校をとても明るく、過ごしやすい場所にしてくださいました。
先輩方はいつでも私たち後輩の前を歩き、導いてくださいました。先輩方と静岡北中学校で過ごした日々は、私たち後輩にとってとても大切なものとなっています。
入学して間もない頃、中学校生活への期待と不安でいっぱいだった私たちに、先輩方は優しい言葉をかけてくださり、とても勇気づけられた事を今でも覚えています。
委員会活動では、会をまとめてくださるだけでなく、私たち後輩の事をいつでも気にかけ、皆がスムースに活動できるよう、声をかけてくださいました。また、今年は多くの行事が中止や延期となりました。しかし、実施することのできた行事では、先輩方が率先して準備をし、実施当日には私達を前へ、そして成功へと導いてくださいました。中でも、体育祭や弁論大会といった大きな行事では、開催前から熱心に、丁寧に準備をし、数少ない行事を盛り上げてくださったその姿が強く印象に残っています。そんな先輩方は、私たち1、2年生の憧れです。
先輩方は、これからそれぞれに夢の実現に向かって進んでいかれますが、その途中で壁にぶつかることもあるかもしれません。その時には、静岡北中学校での日々を思い出し、力強い一歩を踏み出してください。
私たちは、何事にも全力で取り組む先輩方の姿を忘れません。そして、先輩方が創りあげ、守って下さったこの静岡北中学校の伝統を引き継ぎ、今後更に発展させていくことをここに、お約束いたします。
最後になりますが、卒業生の皆様のご健康と、更なるご活躍を心よりお祈りして、在校生代表の送辞とさせていただきます。
令和四年 三月十五日 在校生代表 吉川芽吹

答辞

冬の寒さも和らいで少しずつ春の温かさを感じられるようになりました。本日この良き日に、私たち
63名はそれぞれの未来に向けて静岡北中学校を卒業します。今年度は新型コロナウイルスの流行により様々な行事、イベントが中止となる中、私たちのために「卒業証書授与式」を挙行してくださり、誠にありがとうございます。卒業生を代表してこの式を準備してくださった皆様に心から御礼を申し上げます。
今、この三年間を振り返りますと、様々な思い出が頭をよぎります。
1年生のころ、とても印象に残っているのはオリンピック施設やJICAなどへ行った東京研修です。オリンピック施設では「これからこの場所に世界の人たちが集まるんだ」という期待感、そしてJICAではモザンビークに対して行っていた日本の支援の現状を知り、世界を見る目が変わり、私にとってまさに「世界の扉を開いた研修」になりました。
2年生になる直前からコロナ禍が始まり様々な企画が延期になりました。それでも先生方のお力で、野外活動が何とか実施されました。縦割り班で行った日本平散策は、北中生の先輩や後輩、そして仲間同士の交流を深めました。先輩からいただいたアドバイスは、人と協力することの大切さを学びました。そして3年生から生徒会を引き継ぎ、始めて学校の顔として望んだ星稜中との交流会。お互いに刺激を受け、さらに北中生としての学校の自慢をたくさん創ろうと感じました。
3年生、私たちもついに最高学年となり北中学校を盛り上げていく番になりました。「スピコンどうでしょう」「北中フェスティバル」などたくさんのことに挑戦することが出来ました。中でも一番思い出に残っているのは、児童生徒研究発表です。僕たちの探究講座の集大成であるこの発表会では他校の小中学生や高校生など様々な人たちと関わることで自分の研究を見つめ直すことが出来ました。生徒会活動では3年生だけでなく1,2年生の皆さんも協力してくれたおかげで、沢山のことに挑むことができました。また最後の研修旅行も先生方と旅行会社の方々で何度も旅行プランを練り直していただき、先日無事実施し、いい思い出となりました。
私がこの静岡北中学校で得た大きな財産は人とのかかわりです。入学したての私たちは、毎日期待と不安でいっぱいでした。しかしそんな不安をかき消してくれたのが、北中で出会った先生方、そして新しい友達や先輩方でした。私たちのことを第一に考え最大限のことをしてくださった関先生。社会の授業では主体的に学ぶことの楽しさを教えてくださった澤野先生。とても優しく接してくださった杉山先生、ユーモアあふれる市川先生、いつも学年を支えてくださった廣住先生、そしてお世話になった諸先生方。いろいろな話をして盛り上がった仲間、部活で助けてくれた先輩方、皆様のおかげで今この場に立てていると思うと感謝の気持ちでいっぱいです。
在校生の皆さん。今まで本当にありがとうございました。皆さんの協力のおかげで私たちは様々な企画を実現することができました。皆さんはこれから学校の中心となって静岡北中学校を盛り上げていってくれることと思います。皆さんの活躍を心から祈っています。
最後にいつでも私たちを支えてくれた家族。本当にありがとうございました。家族の支えなしではここまでやってくることはできなかったと思います。まだまだ、たくさん迷惑をかけるかもしれませんが、どうぞ見守っていてください。
私たちはこの静岡北中学校で学んだことを生かし、4月からそれぞれの未来に向かって歩んでいきます。静岡北中学校のこれからの発展を心より願って、答辞とさせていただきます。
令和四年三月十五日 卒業生代表 細澤直起

一覧へ戻る