北中TIMES
第9回 卒業証書授与式
2021年03月18日
3月17日(水)静岡北中学校第9期生の卒業式を行いました。感染症予防対策で、卒業生と保護者のみでの開催となりました。
また、保護者の出席も各家庭1名のみとさせていただきましたので、Microsoft Teamsで式の様子を保護者にのみ配信して、
家庭や仕事先でも見られるようにしました。温かく、感動的な卒業式になりました。
答辞
やわらかな日差しが降り注ぐようになり、静かにそよぐ風からも、春の訪れを感じられるようになりました。本日この佳き日、私たち五十五名は、それぞれの進路に向けて、この静岡北中学校を卒業します。現在も新型コロナウイルスの感染拡大が懸念される中、私たちのために、このような心温まる「旅立ちの式」を挙行してくださり、誠にありがとうございます。卒業生を代表して厚く御礼申し上げます。
今、静岡北中学校で過ごした三年間を振り返ってみますと、瞬く間に過ぎてしまったような気がします。三年前の春、見るもの・触れるものすべてが新鮮でした。中学生になった実感を噛みしめながら着た制服、教科ごとに先生が替わる授業、そして北中で出会った仲間たち。知らない人がほとんどでしたが、三年が経過した今、固い絆で結ばれた「仲間」とともに、この瞬間を迎えられたことに幸せを感じています。
一年次、大きな行事として、仲間たちと二日間を過ごした東京研修がありました。江戸東京博物館、テピア、ジャイカなどの施設を班別に見学し、多くの人たちとの交流を重ねながら、集団生活の重要性や時間を守ることの大切さを学びました。
二年次、私たちも「先輩」と呼ばれるようになりました。年度当初、そのように呼ばれることに違和感を感じていましたが、上級生としての「自覚」を持つきっかけになったのが、野外活動でした。藤枝の大久保キャンプ場での食事作りやレクリエーションを通じて、同学年だけでなく、他学年の人たちとも交流を深めることができました。同時に、「下級生の良き手本とならなくては。」と強く実感したのもこの時でした。また、インセンティブレクチャーや探究講座などの静岡北中学校ならではの諸活動を通じて、着実に、自分自身の語彙力や伝達能力が高まっていることも実感しました。
三年次、最上級生として、この静岡北中学校をけん引する立場となりました。しかし、中学校生活最後の一年は、新型コロナウイルスの影響で、多くの行事が中止になりました。そのような中でも、これまでと変わらないくらい充実した日々を送ることができたのは、先生方や個性的な仲間が身近にいてくれたおかげだと思っています。特に、先日実施することができた研修旅行は、先生方や旅行会社の方が、何度も何度も計画を練り直し、一生懸命準備をしてくださって実現することができました。私たちは心から感謝するとともに、五十五名全員が元気に参加できたことを誇りに思います。ずっと心待ちにしていた分、忘れられない思い出となりました。
出会ってから三年、私たちは「仲間」という大切な存在が身近にあったからこそ、本日まで頑張ってこれたのだと思います。そして、今まで私たちを、優しく、時には厳しくご指導して下さった先生方、お世話になりました。これまで掛けていただいた数々の言葉は、今も私たちの心の支えとなっています。本当にありがとうございました。
最後に、私たちを全力で支えてくれた家族。北中での三年間を、今日まで過ごすことができたのは、ひとえに家族の支えがあったからです。感謝の気持ちを、今一言では伝えきれませんが、家族の存在が、何よりも大きな支えであり励ましであることは、これからも変わりありません。本当にありがとうございました。そして、これからもたくさんの愛情を、よろしくお願いします。
私たちは、静岡北中学校で学んだことを胸に、四月から新しい道を歩んで参ります。静岡北中学校のますますのご発展を心より祈念して、答辞とさせていただきます。
令和三年三月十七日 卒業生代表 石垣 美月
送辞
冬の厳しい寒さも徐々にやわらぎ春の訪れを感じる季節になりました。本日は先輩方の旅立ちにふさわしく、弥生の空が美しく晴れ渡っています。この度、静岡北中学校を卒業される第九期生の皆様ご卒業おめでとうございます。在校生を代表して、心から
お祝いを申し上げます。
先輩方と、静岡北中学校で過ごした日々。数々の思い出が浮かんできます。常に僕たち後輩の前を歩き導いてくださった先輩方の背中は、僕たちにかけがえのないものを残してくださいました。
四月。入学してまもない僕たちの不安を取り除いてくれたのは先輩たちの優しい一言でした。部活動の見学では、中学生としての凄さを見せ、不安な僕たちを勇気づけてくださいました。委員会活動では、会をまとめるだけでなく、僕たち後輩のことを心配していつも声をかけてくださいました。特に本年度は、新型コロナウイルスの影響により、イベントも中止、延期となってしまうことが多い中、先輩方は、常に前向きに取り組んでいました。そしてようやく行えた体育行事や野外活動では、最高学年として、班や組をまとめ、数少ないイベントを盛り上げようと、熱心に準備してくださいました。
コロナ禍といわれ、世界中が暗くなっている中、いつもこの静岡北中学校には先輩方の明るい光が差し込んでいました。そんな先輩方は僕たちにとって、あこがれの存在です。
僕たちは、何事にも全力で取り組む先輩たちの姿を忘れません。そして、先輩方が守り、発展させてくださった、この静岡北中学校の伝統を引継ぎ、今後もさらに発展させていく
ことをここに、お約束させていただきます。
最後になりますが、卒業生の皆様のご健康と更なる発展を、
心よりお祈りして、在校生代表の送辞とさせていただきます。
令和三年 三月十七日 在校生代表 細澤直起