課題研究を全校生徒で実践している中、カリフォルニア大学などで教鞭を取られた中村啓先生に『研究』に関する基調講演をしていただき、生徒たちは貴重なアドバイスを得ることができました。

「人が面白いと思いそうなこと、世の中に役立ちそうなことをテーマにしてみよう」「他人と違うことを研究することは勇気がいるが、新しい切り口や自分なりの解を追い求めることが大切」「自分が興味を持つものに向き合い、懸命に考え抜くことが大事」「正解らしい正解を求めなくても良い」「研究の成果は、他人に伝えることで相手の思考を刺激し、それが研究の進展につながる」「アイデアの殻を破るには、外からの刺激が重要」など、これらの言葉ひとつひとつがとてもわかりやすく、生徒たちの課題研究を後押していただける内容でした。また、2週間の滞在期間中には、海外生活をテーマとした生徒との交流授業や、教員との科学教育に関する意見交換なども行っていただき、これからの社会や教育の在り方、方向性や改善策について大いに考えさせられ、大変有意義な『科学教育研修』を終えることができました。