-世界トップレベルの科学と出会い、探究心を育む-

世界トップレベルの科学に触れ、世界で活躍する科学者と交流する貴重な機会があります。
世界トップレベルの科学者たちは科学にどのような可能性を見出し、研究に取り組んでいるのでしょうか。科学技術がより良い未来のためにできることを、体験を通して学んでいきます。また、そうして学んだ生徒たちは、国際舞台で海外の生徒と対等に科学について議論できるための能力を身につけます。

SSHとは?

スーパーサイエンスハイスクール(SSH)は、将来活躍する科学技術系人材の育成を目指し、文部科学省から指定を受けた研究開発校です。
静岡県内で唯一の私立指定校として、地域や研究機関と連携した教育に取り組んでいます。

海外との連携を担う科学技術人材育成重点枠採択校

海外の理数系重点校との連携に取り組む「科学技術人材育成重点枠」にも採択され、世界の高校生と協力し研究活動に励むなど、SSH指定校の中でも中核的な役割を担っています。

12年間の研究成果

平成19年度から10ヵ年にわたり計画・実施されてきたSSHプログラムは終了しました。2カ年の経過措置を経て、平成31年度(令和元年度)から新たな5ヵ年プログラムが始まり、静岡北中学校を含めた中・高一貫型のSSHとしての新たな研究開発を進めています。

SSH活動の特色

研究の前の調査や発表の仕方も含めて学ぶことができます。

1. 最先端の科学を体験

スーパーカミオカンデやスイス科学研修で訪問するCERN、ベルン大学など、世界を代表する研究機関を訪問して科学の最先端や科学者の研究活動を垣間見るとともに、そこから生徒自身が将来のキャリア形成について考えていきます。

2. 研究活動

自然事象の特徴や課題を洗い出し、課題解決に向けての仮説を立てる能力を育成することを目的として、環境調査を切り口に統計学の基礎知識を習得しています。また、近隣住民に対して実施したアンケート調査の分析結果を発信するなど、研究と実社会を効果的に結び付ける取り組みもしています。 それら研究の基礎スキル習得の下、スーパーサイエンスコースの生徒を中心に、静岡大学、静岡県立大学、静岡理工科大学などと連携して、日常的に実験・議論・考察・発表を繰り返し、深いレベルの研究を進めていきます。その結果、科学への理解を深め、社会にある科学技術と結びつけて考えることのできる広い視野を持った生徒が育成されてきています。

3. 多彩な成果発表の場

SSH活動では、大学での訪問実習や環境調査などで学んだ内容をポスターやパワーポイントにまとめて発表する機会を必ず設け、生徒の発表能力の訓練を継続的に行っています。また、国内外の科学教育重点校の生徒・教員が一堂に会する「21世紀の中高生による国際科学技術フォーラム(SKYSEF)」の他、海外研修で訪問先の研究者や高校生に対して行う研究発表会や静岡県内のSSH指定校とともに科学英語・課題研究の成果を発表する「Science Sphere」など、様々な発表の場も設けています。 これらの場で英語による発表を効果的に行うために、ネイティブの英語講師による科学英語の授業では、イギリスの中学校で使われている科学の教科書から本場の科学英語表現を学んでいます。数多くの発表をこなした生徒のプレゼンテーション作成技能や英語での発表能力は飛躍的に向上し、大学や他の高校からも高い評価を得ています。

4. 科学を切り口とした国際交流

これまで、米国(平成20~22年度)・イタリア(平成23~25年度)・スイス(平成26年度)・台湾(平成26年度)に、海外科学研修を行ってきました。米国・イタリア・スイスでは、素粒子物理学の第一線で活躍する科学者と交流し、国際舞台で活躍する自己の未来像について生徒自身が考えてきました。台湾海外科学研修では、優秀な海外生徒と対等以上に科学事項について議論ができるための科学探究能力と国際性を育成することを目的とし、科学共同プロジェクトや研究発表を行いました。参加した生徒は、「21世紀の中高生による国際科学技術フォーラム(SKYSEF)」をはじめとした国際フォーラムで研修成果を発揮し、参加者のけん引役となっています。

これまでの研究成果

令和元年度研究開発実施報告書(第3期1年次)はこちら
令和2年度研究開発実施報告書(第3期2年次)はこちら
令和3年度研究開発実施報告書(第3期3年次)はこちら
令和4年度研究開発実施報告書(第3期4年次)はこちら

主な受賞歴

太陽光と海水と廃陶器と廃ペットボトルを活用した持続的な硝酸イオン除去法の開発

第1章 海水と廃陶器から吸着材を製造
第2章 太陽光による持続的な硝酸イオン除去法
第3章 廃ペットボトルを活用した担持法

●平成26年度SSH生徒研究発表会 審査員長賞(全国ベスト6)
●第12回高校生科学技術チャレンジ(JSEC2014)優等賞(全国ベスト30)
●21世紀の中高生のための国際科学技術フォーラム2014 口頭発表 環境の部最優秀賞
●第58回静岡県学生科学賞 県科学教育振興委員会賞(静岡県4位)
●読売新聞社賞
●第28回山﨑自然科学教育振興会 研究助成賞
●第31回山﨑自然科学教育振興会 山﨑賞

ゼオライトの吸着能力 ~吸着剤開発に向けて~

●プラズマ核融合学会主催高校生シンポジウム 口頭発表 奨励賞

色素測定法の確立とPlant Senescenceによる葉色研究法の開発

●朝永振一郎記念第8回科学の芽賞 奨励賞(全国ベスト6)
●高校生バイオサミットin 鶴岡 審査員特別賞(全国ベスト7)
●AITサイエンス大賞 努力賞
●第58回静岡県学生科学賞 県科学教育振興委員会賞(静岡県4位)
●読売新聞社賞
●第28回山﨑自然科学教育振興会 研究助成賞
●第16回ライフサイエンスシンポジウム 奨励賞

新たな土壌浄化法の提案‐不定根を利用した塩害ファイトアキュミュレーション基礎研究‐

●第16回ライフサイエンスシンポジウム 奨励賞

植物に生息する微生物群集について 酵母菌を中心として

●SSH東海地区フェスタ2013口頭発表 奨励賞
●第28回山﨑自然科学教育振興会 研究助成賞
●第31回山﨑自然科学教育振興会 山﨑賞
●第16回ライフサイエンスシンポジウム 奨励賞

様々な性質を持つ波刺激を与えた時の酵母菌のストレス応答と活性化について

●第28回山﨑自然科学教育振興会 研究助成賞
●第31回山﨑自然科学教育振興会 山﨑賞
●第16回ライフサイエンスシンポジウム 奨励賞

平成20~25年度の受賞総数は104件(全国62件、県内42件)

●2014日本ストックホルム青少年水環境大賞(全国4位)
●2011日本ストックホルム青少年水大賞(全国1位)ストックホルムで開催されたSJWP2010へ派遣
●第8回高校生科学技術チャレンジ(JSEC2010)協賛社賞(全国4位)ロサンゼルスで開催されたISEF2011へ派遣
●第10回高校生科学技術チャレンジ(JSEC2012)花王特別奨励賞(全国9位)
●平成22年度SSH生徒研究発表会ポスターセッション賞
●第53回日本学生科学賞入選3等
●平成21年度SSH生徒研究発表会 科学技術振興機構理事長賞

連携先一覧(抜粋)

  • フェルミ国立加速器研究所
  • シカゴ大学
  • アドラー天文台
  • アルゴンヌ国立研究所
  • ロンドン大学
  • グラン・サッソ国立研究所
  • ナポリ天文研究所
  • フラスカッティ国立研究所
  • ナポリ大学
  • 欧州原子核研究機構(CERN)
  • ベルン大学
  • カムランド
  • スーパーカミオカンデ
  • 国土地理院
  • 国立天文台
  • 海洋研究開発機構(JAMSTEC)
  • 日本科学未来館
  • 科学技術館
  • 静岡科学館る・く・る
  • ソニー・エクスプローラサイエンス
  • パナソニックセンター
  • 筑波宇宙センター
  • プラズマ・核融合学会
  • 東京大学
  • 京都大学
  • 東北大学
  • 名古屋大学
  • 大阪大学
  • 筑波大学
  • 静岡大学
  • 静岡県立大学
  • 静岡理工科大学
  • 東海大学
  • 岐阜大学
  • 常葉大学
  • プリンセス・チュラポーン科学高等学校ルーイ校(タイ) など